FC2ブログ
 

ハナダイコンと諸葛孔明

ハナダイコン2


孔明


 昨日、ムラサキハナナのことを書いたが、あまり長くなると興醒めと思って途中で遠慮した。が、訪ねる人もいない辺境のサイトだから誰に気兼ねすることもあるまい。勝手に続きを書いちゃおう。(朝まで『三国志』を読んでいたので我夢クン、いささか機嫌が悪い)しかし、ダテに三国志を読んでいたのではない。ちゃんとハナダイコンに関係があるのである。

 この花が三国志中の英雄・諸葛孔明の名に因んで諸葛菜(ショカツサイ)と呼ばれることは昨日書いた。この男、三国志に登場する数ある英雄の中で人気度はナンバーワン、かく言う私もいちばん好きな武将である。私は6歳から神官だった祖父から意味も解らずに四書の素読を強制され漢籍アレルギーに罹っていたが、『』三国志』だけは中学生のころから自ら進んで愛読した。なかんずく孔明の出てくるクダリは胸躍る思いだった。殊に『出師の表』(すいしのひょう)は、何度読んでも涙が出る。

 諸葛孔明は知略を巡らして不利だった主君・劉備を扶け三国志最大の激戦「赤壁の戦い」に勝利する。しかし新国家・蜀を打ち立てた劉備だったが、僅か2年で帰らぬ人となる。残された孔明は主君が志した民衆のための国家を目指し最後の戦いに臨む。その出陣に当たって先帝・劉備の後を継いだ二代目蜀帝、劉禅に宛てた上奏文が、古今の名文として知られる「出師の表」である。とても全文は載せきれないので一部だけ紹介しておく。その匂いだけでも嗅ぎ取っていただきたい。

                 出師の表
  
 五年、諸軍を率ゐて北し、漢中に駐す。発するに臨みて上して曰はく、
 「(臣亮言す) 先帝創業未だ半ばならずして中道に崩殂せり。今天下三分し益州は疲弊す。
  此れ誠に危急存亡の秋なり。然れども侍衛の臣、内に懈らず、忠志の士、身を外に忘るるは、蓋し先帝の殊遇を追ひ、之を陛下に報いんと欲すればなり。誠に宜しく聖聴を開張し以て先帝の遺徳を光らかにし、志士の気を恢弘すべし。宜しく妄りに自ら菲薄し、喩へを引き義を失ひ、以て忠諫の路を塞ぐべからず。
  中府中は倶に一体と為り、陟罰臧否するに宜しく異同あるべからず。若し姦を作し科を犯し、及び忠善を為す者有らば、宜しく有司に付して其の刑賞を論じ、以て陛下の平明の理を昭らかにすべし。宜しく偏私して内外をして法に異にせしむべからず。
    (中略)
 此れ臣の先帝に報いて陛下に忠なる所以の職分なり。斟酌損益し忠言を進め尽くすに至りては、攸之・褘・允の任なり。願はくは陛下臣に託すに討賊興復の効を以てせよ。効あらずんば則ち臣の罪を治め、以て先帝の霊に告ぐべし。(若し興徳の言無くんば則ち)攸之・褘・允等の慢を責め、以て其の咎を彰らかにせよ。陛下も亦宜しく自ら謀りて、以て善道を諮諏して雅言を察納し、深く先帝の遺詔を追ふべし。臣恩を受けて感激に勝へず。当に遠く離るべし。表に臨みて涕零ち、言ふ所を知らず。」と。
  遂に行きて沔陽に屯す。

 その長い陣中で兵士の脚気(カッケ)を防ぐため孔明はムラサキハナナを栽培させた。…とは三国志には書いてない。が、野草にさえ名をとどめるほど孔明は民衆に愛された英雄だったということであろうか。

 今日も長々とウンチクを垂れてしまったが、別にご愛読を強制するつもりはない。当分は気が向いたら、めげずに、こんな話しを続けよう。有体(アリテイとお読み下さい)に申せば、ほかに書くネタが無いのである。
 ゴメン!
スポンサーサイト








※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at 10:09 |  日記 |  comment (3)  |   |  page top ↑
プロフィール

杜の小径

Author:杜の小径

杜のMENU
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
カウンター