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酔談酔筆事始め

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 正月になって、何種類かの同人誌、結社機関誌の新年号が送られてきた。その内容は現代詩、短歌。俳句など様々である。それらに目を通しながら、改めて結社というものについて考えてみた。
結社の一般的な定義は「特定の目的を達成するために何人かが継続的な結合関係を持つこと」である。英語では association ということになろうか。戦前までは主として政治的な目的で集まる集団を指し、治安維持法に於ける結社がその典型である。しかし、現代では文学的な集合体(Literary society)を結社と呼ぶことが多い。

 さて、この同人誌と結社とはどう違うのだろう。簡単に言うと、同人誌の場合は基本的に参加者が同格である。中心になって会をリードする個人若しくは複数の先達はいるが、主宰と呼ばれる人物は存在しない。一方、結社とは或る個人の作品、文学的理念を慕って集まった集団である。両者には画然とした外形的な違いもある。同人誌の場合、作品の掲載は殆ど順不同である。新人の作品が巻頭に掲載される場合さえある。これに対し結社では、常に主宰の作品が巻頭に置かれる。これは当然である。主宰は作品を通して、自分の文学的主張や傾向を明らかにする責任があるからである。掲載序列も厳然たる序列がある。先ず結社の同人になるためには最低でも3年、長い場合は10年以上を要することが多い。それまでは会員として主宰や幹部同人から厳しい指導を受ける。
 ところが極めて稀に、そうでない結社がある。主宰の作品は一般同人の中に紛れ込んでいて探すのに苦労するほど。一見いかにも民主的に見えるが、その作品を見れば本当の理由が判る。とても文学結社を主宰する人の作品とは思えないほどの質である。彼自身もそれが解っているから敢て巻頭を避けているかとさえ思われる。同人の巻頭作品は、その結社のを代表するものである。ところがそうした結社に限って目を覆いたくなるような作品がずらりと並んでいる。選者が詩の解らない人物だから当然であろう。そうした結社では当然ながら指導も添削も行われない。いろいろ理由を挙げているが、実際は主宰に指導する力が無いのである。こんな結社では何年在籍しても教えられることは皆無である。その代わりお金さえ出せば、入会と同時に同人になれる。だから肩書きの欲しい人や主宰のハッタリに満ちた大言壮語を有難く思う人には格好の結社であろう。その意味では新興宗教の団体に似ている。

 話題はがらっと変わるが、結社に於ける作品発表会について考えてみたい。これは普通、短歌などでは歌会、俳句では句会と呼ばれる。参会者が作品を持ち寄り、相互に点数を入れて優劣を競う。題を決めない自由詠(自由吟)の他に予め題を決めておく題詠(兼題・兼日題)を併せ行う場合がある。普通の場合、一応、参会者による投票結果が発表されるが、これはあくまでも「一応」で、参会者の最大関心事は司会者の特選に選ばれるかどうかにある。普通、司会者の席には主宰、若しくはこれに代わる経験・実力の持ち主が座る。だから、その人に選ばれることが名誉なのである。選が終わると司会者は入選作のどこが良かったかを話し、選外作については直すべき点を具体的に示し、添削する。参会者は歌会(句会)を通して自分の属する結社の方向性を具体的に勉強することが出来る。ところが「指導」が欠落した結社では司会は順番制か前回の高点者が勤める。会の傾向も点数の多寡を競うゲーム的なものになりがちである。したがって参会者は詩的インパルスよりも、いかに参会者にウケルかを狙って作品を出すようになりがちである。親しい者が一堂に会してワイワイ騒ぐという親睦会としては結構だが、文学的な意味は薄い。もし、そうした歌会なり句会しか知らない人がいたとしたら、本当の文学の修行はそうした場所では不可能であることを知り、自らの努力で研鑽を積む以外にあるまい。

 今日は小正月。仏壇のお供えを下ろして包丁を入れようとしたが固くて…。このところ乾燥した日々が続いているせいと思いたいが、実は二日酔いだ。昨日、野鳥の会の観察会会と新年会が終わったあと、有志7名と吉祥寺の居酒屋「I」へ繰り込んだ。私は初めての店だが、通の間では有名な店らしく、平日の4時過ぎというのにほぼ満席。濛々と煙の立ち込める雰囲気と焼き鳥の旨さにつられてビール、酒のほかに焼酎「源氏」のボトル2本。どうみても7人には多過ぎる。後はおぼろで、どうやって帰ったかも確りと覚えていない。こんな私が尤もらしく文学論でもあるまいが、まあ酔余の戯言とご寛恕いただきたい。

   (写真は昨日の観察会で写した自慢作? ダイサギ、アオサギ、バン)


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by 杜の小径  at 13:00 |  日記 |  comment (8)  |   |  page top ↑
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