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社中展―シャチュウテン

              瓢箪徳利

 寺本一川さんが主宰の「みずくき書道会」の社中展(心の言の葉・春の創作書展)が、今日から15日まで神楽坂のAYUMI GALLERYでひらかれる。で開かれる。同時に一川さんの「墨象と五行歌展」も同じ神楽坂の毘沙門天裏のルパイヤード開催される。なお会期中は14:00から16:00まで一川さんのライブ・パフォーマンスが行われる。こちらの会期は5月30日まで。入場無料。

 同社中には歌人、詩人、ミュージシャン、写真家、工芸家、香道家など多彩な人たちが在籍しており、前衛書道を通じた交流を楽しんでいる。浪人の小生も下記のような五行詩1篇と一行詩5篇を出品している。

  ◇五行詩「別れ」       

  風花に
  峠越すもの
  越さぬもの
  別れにもあり
  永久とかりそめ

  ◇一行詩 「惜春」      

  ・惜春や まなぶた薄き 阿修羅天
  ・旅のわけ問う人もなく 春逝けり
  ・しぐれれば 時雨の匂い 石舞台
  ・遺されし者として踏む 桜しべ
  ・木下闇 入れば消えゆく 己が翳

 突然だが、シャチュウテンに似た言葉にコチュウテン(壺中天)がある。最初に断っておくが、これは社中展とは何の関係も無い話だ。単に発音が似ているというだけ…。
 
 これは中国の古い史書『後漢書』に出ている話。市の役人・費長房は高い楼の上から何回も不思議な光景を目撃する。毎夕、薬屋の老人が店が終ると、必ず店先に吊るしてある壺の中に飛び込んでいくのだ。或る日、費は意を決して老人に頼み、一緒に壺の中に入れてもらう。壺の中には立派な建物が建ち並び、美酒佳肴がいっぱいあり、費は老人と共に一刻の歓を尽くしたという。この故事から壺中天とは俗世とは異なった別天地、異世界を指す。またこれから転じて酒を飲んで、この世の憂さを忘れる楽しみを言うようになった。あれっ、こう書いていたら、何だかわが神楽坂書道会に似ているような気がしてきた。まんざら無関係な話ではなかったかもしれない。ほっ。
  
    死中有活。苦中有楽。忙中有閑。
    壺中有天。意中有人。腹中有酒。
                                        
(陰の声:社中展の写真を失敗したのでヘンな文章を書き足し、ヘンな写真で胡麻化したとみられる。筆者の猛省を促す)(筆者の声:ゴメンナサイ)

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by 杜の小径  at 23:39 |  日記 |  comment (0)  |   |  page top ↑

春が逝く

  コピー ~ シダレザクラ  メジロ  2009_0408_133220-DSC_0046.jpg


 小金井の桜でいちばん開花が遅いのは、武蔵野公園に近い野川の両岸に植えられた枝垂れ枝。6日に訪ねたときは未だ五分咲きだったのに、今日は満開になっていた。ウグイスの声が近くから聞こえるが、姿は見えない。辛うじて花を啄むメジロをカメラで捉えることができた。
武蔵野公園の木々もだいぶ緑が濃くなってきた。ここは東京都の街路樹や公園用の木を育てる育苗園を兼ねているので、新緑の頃が美しい。名物の「くじら山」に未だ人影はなかったが、ムクドリのカップルが睦まじい姿をみせていた。野川に浮かぶカルガモもカップル、繁殖期が近いようだ。

 帰途は川床に下りて川に沿って歩く。ヒメガマやヨシは未だ枯れたままだが、タンポポ、オドリコソウ、オオイヌノフグリ、スミレなどが咲いている。ヨモギやイタドリも見られるが犬の散歩コースになっているので摘み草に適さない。前原小学校近くの水門で川床から上がる。この辺りのソメイヨシノも満開を過ぎ、プロムナードには花びらが絨毯のように散り敷いている。落下を手で掬って遊んでいる少女にカメラを向けると、小鳥のような瞳を返してくれた。

 去るものは美しくて哀しい。殊に桜は、盛りのときが華やかなだけに散り際の寂しさは格別である。野川が新小金井街道と交わる辺りでは風が強くて落花が華吹雪になり、川面には花筏が浮いていた。見上げればヤマザクラは既に葉桜となっている。春の逝くのは迅い。

        (写真:左から枝垂れ桜、花を啄むメジロ、花と遊ぶ少女)






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