FC2ブログ
 

 江之浦合宿(麹町倶楽部)レポート

テラス 2009_1206_105413-DSC_0131.jpg

     (写真:江之浦テラスからの眺望と舎前の参加者)

 麹町倶楽部有志による恒例の研修合宿が、5~6日伊豆根府川の江之浦テラスで行われた。今回は九州から奥田勇・絢子ご夫妻も参加して下さった。会場は相模湾を望む急峻な斜面の中腹、蜜柑園の真ん中に建つ。和様折衷の瀟洒な宿は玄関にレモンが、周りにミモザに似たインド産の大木などが茂っていた。ジョウブタキ、セキレイなど野鳥も訪れ、詩歌錬成の合宿所としては最適。奥田さんと私はいちばん南側の一室。総ガラス越しの視界の右端に蜜柑園が広がり、眼下に相模湾を望む。翌朝は正面の水平線から昇る赤な太陽をを拝することができた。

   2009_1206_111741-DSC_0135.jpg  2009_1206_122710-DSC_0150.jpg

 到着して直ぐ歌会が始まり、夕食後は奥田さんが工夫を凝らした五人五行歌、連歌もどきの合作遊びなどで時の経つのを忘れて興じる。もちろん卓上には和洋酒が林立。気の合った仲間どうしで至福の時間を過ごした。

  (写真:サンタと戯れる麹町の閨秀詩人たち、ヒルトンホテル前の参加者)

 翌朝は即席歌会で締め、帰途は近くのヒルトンホテルで茶話会。なかなか別れ難く、車で小田原に出て昼食を共にする。車を提供して下さった道子さん、映子さん、清也さん、有難う。歌会の成績は次の通り。(敬称略)

  冬潮が
  引き忘れた 
  緑藻の浜  ■緑藻=あおさ
  女ひとり 
  夢殻を拾う(村瀬杜詩夫・一席)

  光の中だけでは
  生きていけない
  深い眠りは
  闇からの
  おくりもの(関口有美・二席)

  三本立っていれば 
  三万円
  贈り主の名も麗々しく
  胡蝶蘭
  花に罪はないのだけど(酒井映子・三席)

  あたしたち
  ソロより
  群舞で踊り狂いたいの
  冬の嵐を待つ
  黄色いチュチュのいちょうたち(はなちゃん・同三席)
        
【即席題詠/江之浦】

  うらうらと
  陽だまりはもう
  春のよう
  みかんあかりが
  山肌にかがやく(関口有美・一席)

  朝が放った
  光の矢は
  みかん色
  大海原を
  江ノ浦 照らす(山碧木星・同一席)

  小鳥たちに
  促されて
  朝日が顔を出す
  光につつまれた
  江之浦の目覚め(町田道子・二席)

  神様が
  天からばらまいた
  黄金の粉を
  しっかりと受けとめた
  江の浦のみかんの木(奥田 勇・三席)

  海に向って
  流れこむように
  みかん みかん
  世に戦争など
  ないような(酒井映子・同三席)


スポンサーサイト








※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at 23:26 |  日記 |  comment (0)  |   |  page top ↑

探鳥行&旧社員会

         コピー (2) ~ 2009_1204_110905-DSC_0025

 4日、地元の野鳥の会の皆さんと千葉県三番瀬及び谷津干潟へ探鳥ツアー。前々日に下見に出かけたときは強風で波も荒く、コチドリの群れが渚で餌を漁る以外は鳥影が少なく心配だった。ところが4日は小春日和で、海鳥の数も多く案内役の責任を果たすことができた。
 今回のバード・ウォッチングの目的は、東京湾の干潟に飛来する冬鳥のシギ類、チドリ類、カモ類を観察することですが、目玉は「本物のミヤコドリ」に出逢うことだった。

         ミヤコドリ    ユリカモメ

「名にし負はば いざ言問はん都鳥 わが思う人は ありやなしやと」―ミヤコドリと言うと『伊勢物語』に出てくる在原業平のこの歌が思い出される。意味は(お前さん、その名にふさわしい都の鳥というならば、じゃあ一つ尋ねてみよう。いいか都鳥よ、私の思う愛しいあの人は無事でいるだろうか)となりましょうか。これは業平が遥か離れた都(京都)を偲んで作った歌だが、誰か知らないおっちょこちょいが都を江戸(東京)と勘違いして橋の名を業平橋とか言問橋としたり、ミヤコドリを東京都の鳥にしてしまった。実は、ここでいうミヤコドリとはユリカモメのことで、本当のミヤコドリは別にいる。それは英名で 0yster catcher (牡蠣食い鳥)と呼ばれるチドリ目ミヤコドリ科の鳥のこと。頑丈な嘴で牡蠣などの二枚貝をこじ開けて食べるので、この名が付いた。一方,在原業平に詠われたミヤコドリはカモメ科のユリカモメである。今回は三番瀬の沖合10㍍の至近距離から10羽前後を観察、写真撮影にも成功した。「ららぽーと」で昼食後、観察場所を谷津干潟に移し、カワウ、コサギ、アオサギ、ダイサギ、カワセミの捕食、各種カモ類を観察した。 

         (写真:左が本物のミヤコドリ、右はユリカモメ)



                   雪書房の旧社員会
 
 探鳥会が終わってから、岩波書店地下で開かれる雪書房の社員会に駆け付ける。直行も考えたがトレッキングシューズに迷彩服で行くわけにもいかず、一旦帰宅した後、電車とタクシーを乗り継いでぎりぎりにセーフ。電話で話すことはあっても顔を見るのは8年ぶりという人も多い。元気な皆の顔を見て挨拶しながら不覚にも涙ぐんでしまった。自ら編集・制作会社を経営しながら、余暇にはご夫婦でサイクリングの各種大会に出場しているという橋森君、ご夫妻で編集・翻訳の世界で活躍されている大作君、編集・コンピュータの知識・技能を生かして活躍中の藤村、熊沢君、海洋写真の第一線で業績を挙げている加藤君、長く私の秘書を務めて下さった関さんも、余暇には山登りをしていると若々しい顔を見せて下さった。急な召集で参加出来なかった人の中には翻訳家の塚本哲司君、文春漫画賞を受賞した徳野雅仁君など、まさに多士済々。大いに飲み、語った懐かしく嬉しい一夜であった。







※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at 18:37 |  日記 |  comment (0)  |   |  page top ↑
プロフィール

杜の小径

Author:杜の小径

杜のMENU
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
カウンター