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春が届く

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 夜来の小雨が続いていて、気温も10℃を下回っている。数日前にはコートも着ないで外出したのに、一昨日からは一旦仕舞い込んだ冬用のオーバーを引っぱり出している。TVで予報士さんが「三寒四温の季節ですね」と言っていた。この言葉は冬の季語で、桜の咲く頃には遣わない。それを成程と聞き過ごしているんだから異常気象と言うほかはない。
 
 北杜市の薮内正幸美術館から「開館五周年記念展」の招待状が届く。これも春の便りでる。この付近には実相寺の神代桜、わに塚の江戸彼岸桜、神田(しんでん)の大糸桜など桜の名所が多い。毎年、美術館を訪ねたついでに桜巡礼をするのが楽しみになっている。この辺は交通の便が悪く、日野原駅でタクシーを雇い、ぐるりと一周してから小淵沢駅で降りることになる。ほぼ半日の行程だが、駅前の井筒屋で食べる絶品の鰻が十分に疲れを癒してくれる。昨年は、そのあと小海まで足を伸ばし、高原美術館内にある詩友・Aさんのレストランに寄ってきた。今年は長野に回ってみたいが、伊那・高遠にするか松本方面にするか未だ迷っている。いずれにしても、これからの天候次第である。

 雪山の寒さは平気なのに、都会の寒さは苦手だ。だいいち厚着をして歩くのが億劫である。で、ついつい部屋に閉じ籠ってしまうことになるが、小人が閑居してお茶ばかり飲むわけではない。ほかのものも飲む。肴も摘む。
 あゝ、また3㌔はリバウンドしたかなと憂鬱になっていると、玄関のチャイムが鳴った。宅急便は一宮市郊外に住むE子から。鮎の干物、橡(とち)餅、野蒜(ひる)、蕗の董、蕗味噌などが詰まっている(写真)。野蒜と蕗の董は自宅の庭で採れたものだという。橡餅は橡の実を灰汁でアク抜きして餅に搗き込んだもので、焼くと膨らんだチョコレート色の肌から仄かに木の実の香りが立ってくる。野蒜は生のまま蕗味噌を付けて齧る。葉の部分は軽く茹でてから酢味噌で和える。木曽川の鮎は先日K子が送ってくれた天竜川の鮎より小振りだが、遠火で炙ると独特の香りがする。将に香魚の名に相応しい。春の香りを満喫していたら、鬱な気分も消し飛んでしまった。E子もA子も昔の教え子。A 子は先日、天竜川の鮎と鮎の白子で作った貴重なウルカを送ってくれたばかりである。この二人に限らず昔の教え子たちが交々に季節の果物や野菜、お茶、土地の名産などを送ってくれる。 

 Yさんから五行詩16篇が届く。久しぶりの作品である。その都度拙評をしているが、それを保存しておいて行き詰まったときに見て下さるという。私はあまり褒めない。むしろ厳しい。真摯に作品に向き合うと、どうしても厳しい口調になってしまう。それが不満なのか足が遠退いた人もいる。そんななかでYさんのように仰って下さるのは嬉しいことである。だから、これも春の便り。酔い醒めを待って心を籠めて詩評を書く。


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by 杜の小径  at 10:27 |  日記 |  comment (2)  |   |  page top ↑
Comments

No title

サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
WBtcehib
by hikaku 2009/05/13 21:16  URL [ 編集 ]

拝復

 hikaku さま、お便り有難うございます。
 実は小生、先月から健康を害して入院、本日退院したばかりす。
そのため、ご覧のようにブログも1カ月近く休んでいる状態です。
ご期待に副えなくて申し訳ありませんが、お許し下さい。
by 杜詩夫 2009/05/15 12:34  URL [ 編集 ]
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