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落倉湿原と風切地蔵

風切地蔵 2009_0415_141026-IMG_0335.jpgミズバショウ群

木崎湖、青木湖の周辺には落倉湿原、居谷里湿原、唐花見湿原、親海湿原など多くの湿地群がある。最初に訪ねたのは栂池の落倉湿原。ここはミズバショウ、ザゼンソウ、リュウキンカなどの水生植物が見ごろで、数は少ないがショウジョウバカマも可憐な姿をみせていた。
 
 私には、この湿原の入口近く、旧千国(ちくに)街道沿いにひっそりと立つ古ぼけた地蔵に関心があった。その名は風切地蔵。風害や疫病除けの地蔵と伝えられる。実は風切地蔵は他にもある。一つは白馬岳に連なる小蓮華山の山頂、もう一つは鬼無里に近い古街道の柄山峠に在る。落倉の地蔵は小蓮華山の地蔵を背にして、真っ直ぐ柄山峠を向いている。脇に建つ由来説明にも両者を結んだ線上に落倉の風切地蔵が建てられていると書いたある。この線で結界を形作っているお陰で、昔から風水害や冷害などが少ないと伝えられている。おもしろいのは地蔵の向きと冬至との関係で、小蓮華山から落倉、柄山峠の風切地蔵の方向は方位角118度で、 これはちょうど冬至の太陽が昇ってくる方向となる。つまり、小蓮華山から地蔵峠を結ぶ直線では、その上に位置しているポイントからは、同じライン上の南東方向のポイントは冬至の日の出の方向に一致しているというわけ。冬至は古代の太陽信仰では、 その日に太陽が死に、翌日、再生して生まれ変わる日とされる。こうしたところにも農民の祈りの深さが読み取れる。僅かな耕地で命を繋いできた農民たちは風 害、冷害に対して、ただ祈るしかなかったのである。この湿原の中央には立派な大山祇(おおやますみ)神社が祀られている。この神の使いは山犬(日本狼)である。狼が人間を襲わないように、また熊、猪、猿などから農作物を守ってくれるように、狼にさえ祈りを捧げてきたのである。
昼は渡辺さん推薦の店「山人」で名物の蕎麦を食べる。

(写真:左から風切地蔵、大山祇神社、ミズバショウの群落)
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by 杜の小径  at 04:52 |  日記 |  comment (0)  |   |  page top ↑
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