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by 杜の小径  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

消えた子どもたち

               こいのぼり

   かごめかごめ かくれんぼ
   石けり 缶けり 
   どこ いった
   子どもどもが消えた
   「こどもの日」

 書斎のカレンダーに斜線を引こうとしたら、隅に小さく「こどもの日」と書いてある。迂闊にも、そのことに気付かなかった。テレビでも連休最終日のUターン・ラッシュは繰り返し伝えていたが、「こどもの日」のことは取り上げていなかったように思う。昔は端午の節句と呼んで、子どもがみんな待ち侘びたものだった。雛の節句に菱餅を貰ったお返しに、隣の節ちゃんを呼んで一緒に柏餅を食べた。カラカラという矢車の音が今でも耳朶に残っている。

  下ろされて覆う父と子鯉幟(狩行)
  雀らの海かけて飛べ吹流し(波郷)
  おろされて陽のほとぼりの五月鯉(三樹彦)
  少年の飛び込む音す菖蒲風呂(純子)
  軒菖蒲青き切っ先富士を指す(緑子)

 こんな光景も、もう見ることがなくなった。家庭で要らなくなった鯉幟は過疎の村に集められ、何百匹もロープに括られている。哀れなことだ。「こどもの日」は施行目的によると、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」こととなっている。こどもの人格、幸福とは何だろう。小さいときから塾に通わせて、競争社会を勝ち抜く戦士に育てあげることだろうか。子どもから子どもらしい生活を取り上げておいて、まるでその代償のように連休には贅沢な旅行に連れ回す。これが、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる」社会と言えるだろうか。

   運転手が
   母さんに呼ばれ
   電車が
   縄にもどる
   原っぱの夕暮れ(杜詩夫)

 こんな光景は、日本中どこを探してもみられなくなった。最近ある場所で二十歳台の青年の詩を読んで心が寒くなった。「冬の朝は生き地獄/布団から出るくらいなら/ああ、いっそこのまま/死んでしまいたい~」―この青年が特に軟弱とは思わない。普段は明るくて、言動も確りした好青年である。寝坊できないなら死んだ方がいい―これが今の青年の普遍的な実像なのである。端午の節句を復活して武者人形を飾れば、直ちに剛毅木訥な人間が育つわけではないが、なし崩しに伝統文化を失くしていくような社会の有り様に疑問を呈したい。
 総務省が今日発表した統計では、15歳未満の子どもの数は1,694万人で、昭和57年以来29年連続して減少しているという。日本は質的、量的の両面から子ども問題を真剣に考えるときであろう。
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