スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

あゆの話

                  あゆ2

 あゆ といっても浜崎あゆみの話ではない。魚の鮎の話デス。最近は春先から店頭で見かけるようになったが、あれは養殖もの。天然鮎は初夏の解禁日を過ぎないとお目にかかれない。解禁日は水系や鮎の育ち具合で異なるが、暖地では6月初旬、寒冷地ではそれより1か月ほど遅れる。秋川など東京の河川、私の故郷・天竜川水系では、今日6月7日が今年の解禁日である。

                   あゆ

                    瀬を上る形のままに鮎焼かる(杜詩夫)

 4月に養殖鮎をデパートで求めた話はブログにも書いたが、独特の香りが無くて美味しくなかった。鮎は河口で生まれると一旦海に出てプランクトンを食べて育ち、成長してから生まれ故郷の河川へ戻る。これは鮎がサケ科の魚だからである。成魚になってからは岩に付いた苔(珪藻類)しか食べないから、独特の香気を放つ。鮎を香魚と呼ぶのは、そのためである。成長した鮎は苔の付いた岩の周りを縄張りとして、そこに侵入する魚を体当たりで撃退する。その習性を利用した漁法が「友釣り」である。鼻環を付けた囮の鮎に「流し針」を付けて泳がせると、体当たりしてきた鮎が「流し針」に掛る。操作を誤ると囮がすぐ弱ってしまうし、流し針には「返し」が付いていないから、掛った鮎を迅速に引き上げないとバラしてしまう。なかなか難しい漁法だが、名人になると岩に着いた「食み痕」を見ただけで棲んでいる鮎の大きさまで判る。私は小学生のときから祖父に友釣りや渓流釣りの手ほどきを受けた。そのせいか成人してからも海釣りは殆どしない。専ら渓流つりである。現役時代、桜多吾作さんの『海つり入門』をプロヂュースしたとき三日間真鶴岬へ行ったが、海釣りの記憶はそれだけである。海釣りファンには悪いが、釣果を競うような俗っぽいところが嫌いだ。渓流釣りは一日歩いてもビクの中は一握りのタラの芽だけという日も多いが、清流に触れるだけで満足できる。

 話は変わるが、アユを魚篇に占と書くのはなぜだろう。殆どの語源辞典は神功皇后が、この魚で占いをしたからだと書いている。たしかに記紀には三韓遠征に当たって神功皇后が自分の裳裾の糸に曲げた針を付け、飯粒を餌にしてアユを釣り勝敗を占ったという記述がある。しかし、この話は眉ツバである。繊細な神経の鮎が着物を解いた糸で釣れるとは思われないし、前述のように鮎は珪藻類しか食しない。これに似たことがあったとすれば、摂餌に貪欲な岩魚(イワナ)の話であろう。だいいち記紀ではアユを年魚と表記しており、鮎の文字が遣われるのは平安期以後のことである。ちなみに中国では「鮎」はナマズのことで、アユには年魚、香魚の文字を当てている。「占」の字義には(同じ場所を動かない)(ねばねばする)があり、(うらなう)は派生的な字義である。そう思ってみると、中国でナマズを鮎と書くのも納得できる。
 ちなみに魚篇の文字の字義を挙げると、次のようになる。鱩(ハタハタ)=雷が鳴ろ浅瀬に集まる。鮃(ヒラメ)=魚体が平。鮭(サケ)=圭は三角形の意。頭が尖っている。鮹(タコ)=肖は細いの意。足の形から。鯖(サバ)=魚体の青色が目立つ。鱈(タラ)=寒い雪国で獲れるから。鮒(フナ)=餌付きの良い魚の意。鰆(サワラ)=春先に多く獲れる魚の意。

 俳句では「鮎」「鵜飼」はともに夏をあらわすが、春には「若鮎」、秋は「落ち鮎」、冬の季語は「氷魚(ヒオ、ヒウオ)」と、四季折々の季語に使用されている。



        
スポンサーサイト





※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at 06:52 |  日記 |  comment (0)  |   |  page top ↑
Comments
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

杜の小径

Author:杜の小径

杜のMENU
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。