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去年今年(こぞことし)―穂高への旅

              穂高連峰

 客臘28日 
 盟友酒井清の墓参のため戸塚へ。祥月命日は明日だが、旅に出るので一日早めた。例年のことである。酒井の第一秘書だった高橋さん、第二秘書の浜田さんが付き合って下さった。酒好きだった故人に大吟醸を献じた後、三人で墓前の乾杯。帰途、中華街で会食。高橋さんはフラメンコを卒業し、今は小唄をやっているとのこと。浜田さんは息子さんが司法試験に合格されたという。修習後は判事任官をお勧めする。今更ながら十年という歳月の長さを感じる。

     有明山   登頂像

   客臘29日
   騒がしい何かが
   近づいて来る
   そいつを遣り過ごそうと
   今年も
   穂高を目指す

 そんな想いから、立川発9:27の「あずさ9号」で信州へ向かう。昼過ぎに穂高着。霧が深く常念岳は見えないが、手前の有明山が美しい。(写真左)駅前の「登頂」像が迎えてくれる。(写真右)田舎生まれの私には、この雰囲気がぴったりだ。故郷に帰ったような気持ちにしてくれる。恒例通り、先ず穂高神社に参詣し、「田舎家」で蕎麦と馬刺しの昼食。ここまでのスケジュールは、ここ10年殆ど変わらない。

              武田菱

 第一夜は、白馬のペンションに決めてある。珍しく霧が霽れていて、白馬駅前から仰ぐ五龍岳に「武田菱」がくっきりと遠望できた。(写真左)戦国時代、信州が武田信玄の支配下に置かれると、この峰に現れる雪形(岩形)が武田家の家紋である武田菱に似ていることから、御領地の意をこめて「御菱岳(ごりょうだけ)」と呼ばれるようになった。五龍岳と言われるようになつたのは比較的新しく、明治41年からだという。

              おびなたの湯
 白馬に宿をとったのは、「小日向の湯」に入るため。ここは3年前に見つけた秘湯で、松川の上流、白馬岳大雪渓へ向かう途中にある。場所は不便だが野趣に富んだ雰囲気が気に入っている。もちろん宿に内湯はあるが、いつもペンションの親父さんに頼んで山の湯までジープで送り迎えしてもらう。バラックのような粗末な造りでロッカーなどは無く、脱いだ衣服は風呂の脇に積み上げておく。巨大な岩から源泉が流れ落ち、この巨岩が女湯との境界になっている。(写真左)もっとも女性客は殆ど無く、白馬に登った山男たちが下山の途中に訪れるくらいである。眺望が素晴らしく、風呂の中から雄大な白馬連峰を眺めることができる。

              
新穂高温泉

 客臘30日
 松本まで戻り、高速バスで新穂高温泉へ出る。宿は深山荘。蒲田川に沿った露天風呂が珍しい。(写真)明日に備え、一日中温泉で休養。

              赤い目印

    西穂山荘到着   巨大雪だるま

 大晦日
 西穂高口から西穂高山荘に向かう。積雪季にラッセルしながら登ると数時間かかるが、年末は登山者が多いのでトレース(踏み跡)を辿って歩くことができる。それでも新雪で道に迷うこともあるので、赤い布切れを付けた目印の棒を頼りに歩く。(写真上)約2時間で西穂山荘が見えてきた。(写真下左)玄関先に3㍍を超える巨大な雪ダルマが出来かかっていた。(写真下右)

   西穂山荘内部  西穂ラーメン

 ここは、北アルプスでは唯一つ通年開いている山小屋。特に大晦日は山上で初日の出を見ようという登山客で賑わう。小屋の内部もそれなりに清潔で、サロンでは地デジのテレビで紅白歌合戦も見られた。(写真左)豪華とは言えないがお節料理が出たし、左党には地酒が用意されていた。私は食べなかったが別メニューの「西穂ラーメン」は、ここの名物になっている。(写真右)


    西穂山荘の朝日(1)  西穂山荘朝日(2)

 元日
 6:40 起床。外へ出てみると前夜来の雪は止んでいたが、霧が深い。ビバークしているテント群に人影が見えるのは、独標か西穂へ向かう連中だろうか。(写真左)風が強いので霧が霽レるかもしれないと思い、30分ほどして表に出て見ると小さな太陽が雲の間から顔を出していた。(写真右)
 
              nisiho_05[1]

 朝食後、アイゼンを付けて丸山の稜線へ出てみる。新雪が朝日に染まって美しい。(写真上)晴れていれば正面に独標から西穂高岳山頂、その右手には前穂高岳・明神岳が連なり、更に六百山・霞沢岳の麓には帝国ホテルや大正池など上高地の展望を見下ろせるが、今朝は近い山のピークを確認するのがやっとだ。相変わらず風が強く単独行で稜線を歩くのは危険なので、前進は諦める。

    海老の尻尾   シュカブラ

 北西の強風で新雪による海老の尻尾やシュカブラが美しい。海老の尻尾とは、強風で岩や樹木に雪が吹き付けられて海老の尻尾状になる霧氷である。(写真左)シュカブラは強風によって雪面に波状にできるクラスト(波状雪殻)のことである。(写真右)
 
 帰途、白馬山麓で温泉に浸かながら野鳥でも観ようと思っていたが、『南の風』の高原さんと出稿の約束をしていたのを思い出し、慌ただしく帰京する。異端者にはなかなか発言の場所が無いので、彼の友情にはどんなことがあっても応えなければならない。と、いうわけで、これから原稿を纏めます。高原さん、一両日待って下さいね。

   駆け下りし思ひに仰ぐ雪の嶺(杜詩夫) 
   信濃路はみな山の中雪の中 ( 〃 )
   安曇野や雪も夕陽の色に映え ( 〃 )
   雪信濃焚火のほかに色は無く ( 〃 )
   旅寂し道祖神さへ爺と婆 ( 〃 )
   遅筆癖なほらぬままに稿始め ( 〃 )


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