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近事片々―小寒・七日粥異聞 

                 竹

    晩節の竹青々と寒に入る
   
    りし水差の釉に寒の色

    寒の夜まだ生きてゐる海老喰らふ

    来し方を木々の閉ざして寒の入り

 今日は小寒。これも季語だが、俳句の世界では「寒の入り」として詠むことが多い。この日から2月始めの「寒明け」までの凡そ1ヶ月間を「寒中」もしくは「寒の内」と謂う。
 寒の入りとはよくも言ったもので、今朝の寒さは今期いちばん。おそらく2℃近くまで下がっていただろう。そんな寒さの中でも、竹は健気にはを茂らせている。自分に護るべき晩節があると自惚れてはいないが、頓に気力の衰えた自分が叱咤されているような気持ちになる。何とかしなくては…。余談になるが、竹も落葉する。但し、それは秋ではなく春。だから「竹の秋」は春の季語である。麦の刈り入れをする初夏を「麦の秋」「麦秋」と呼ぶのと同じである。

                 2011_0106_214627-DSC_0475.jpg

 昨夕、陶芸家の小笠原晃悦さんが年賀にみえた。客臘、知人のコンサートに招待した返礼だと水指(写真)を造って下さった。胴の膨らみ、蓋の形、釉の垂れ具合が上品で一目で気に入った。彼は仏像彫刻が本職で陶芸は余技と仰るが、一芸を極めた人は何をやっても心に響くものを創られる。七草粥が近いからと、赤蕪と五穀米も持参して下さった。

 このところ凝った調理をしていないので、久しぶりに厨房に立った。作るのは七草粥。N HKの「あさいち」で作り方を放映したのだが、最初のほうを見逃した。ダシに裂きイカを使うのがミソで、ゲストガ「フカヒレみたい」というのを聞いて「よし、やってみよう」と思い立った。だからレシピの90%は我流、我夢流である。その概要は、以下の通り。
 ①地鶏1羽を10分間煮て、最初の煮汁は捨てる。②水を換えてトロ火で2時間煮る。
③米をとぎ、お湯炊き10分後に取り出して水でヌメリを除る。④それを木綿の袋に入れてスリコギで叩く。⑤再び水洗いしてから②のダシ汁に醤油、酒を加え、トロ火で40分炊く。この時3㌢大に刻んだ裂きイカを加える。⑥七草は軽く塩茹でして刻んでおき、食べる寸前に薬味のように粥に混ぜる。決して一緒に煮込まないこと。ダシを取った後の地鶏は、辛子醤油で食べると美味しい。

 今回は米2合で作ったのだが、出来上がってみると驚くほどの量に増え、5合炊きの炊飯器一杯になってしまった。大体私は粥とか雑炊などの柔らかいものは嫌いだから作ったことが無い。一瞬、娘の顔が浮かんだが電話する気にならない。実を言うと、最近娘とは良好な関係に無い。暮に怪我をしたとき見舞いにも来ない薄情ぶりに腹が立って、年末恒例の会食も断って穂高へ行ってしまった。30分経過。捨てるわけにもいかないから、思い切って電話する。「明日は七草粥だけど、用意した?」「しないよ」「じゃあ、作ってあげるから取りにおいで」「いらない。ウチはお粥は嫌いだから」「・・・・」一瞬の沈黙の間に、テキはこっちの事情を察したらしい。「じゃあ、1時間くらい待って。貰いに行く。少しだけにしてね」―こっちの腹を見透かしたような口振りが癪に障るが、ここは隠忍自重のしどころだ。考えた末に、惜しいが秘蔵ノカラスミを使うことにした。丸々1本を小口切りして釜の表面が隠れるほどぎっしり並べた。渡すときの台詞も考えておいた。「これは、損所其処らの七草粥と違うぞ。清朝の宮廷料理だ。西太后が食べてたんだ」―とにかく娘に渡すことには成功した。
 一時間後、娘から電話。(少し抑えた声で…)「オ イ シ カ ッ タ ヨ !」此処で終われば気が済んだのに…。最後の一言が気に喰わない。「カラスミいっぱい使ったんだねぇ。できることならカラスミのまま戴きたかったワ」…ホントにアイツは癪に障る。どんな親に育てられたんだ! イケネェ。親はオレだった。
 
    嫁がせし娘(こ)にも頒ちて七日粥
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