スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

古語で綴る掌編詩小説―雪をんな

               imageCATOAT1H.jpg

   ちろちろと 
   榾火(ほたび) 燃ゆ
   しんしんと 
   雪 降り積む
   かかる夜は 誰(た)ぞ 来むかふか

   然(さ)ればこそ
   夜ぶか
   枝折戸を押し開くる
   気配あり
   雪 さらに降り積む

   野分たつ
   さやめく音に
   ふりかへれば
   をんな
   もだして佇(た)てり

   白き肌付 裾長く曳き
   白き帯 胸高に締めて
   をんな
   をりはへて
   もだして佇てり

   吾は あやしみて問ひさく
   小夜衣 いかにせしや
   をんな あへしらふ
   小夜衣 雪に濡れしに
   外(と)の白樺に懸けおきぬ

   200px-Suuhi_Yuki-onna[1]  458px-SekienYukionna[1]

   吾は さらに問ひさく
   なぞ なれは髪のみ黒しや 
   いらひは なくて
   をんな
   さびしらに ほほゑむのみ
   
   熱き酒(ささ)を勧むに
   冷えしささを乞ふ
   酔ひしれて 女は啾けり
   この黒髪が憂し 
   と

   雪も止みし五更
   すすり泣く声に目覚む
   されど 炉端に人影なく
   暁闇のなかに
   虎落笛(もがリぶえ)を聞くのみ

   明くるあした
   をんなが衣を懸けしといふ
   白樺を訪ふに
   衣は無く
   白く輝く銀簪(ぎんかん)を得たり

   穂高より戻り 笈(きゅう)を開く
   一夜のかたみにと持ち帰りし
   簪は失せ
   包みおきし手巾に
   一抹の水痕を残すのみ

(画像は筆者の出会った雪女ではありません。写真上は船木裕 小学館版より、同下左は佐脇嵩之『百怪図巻』より、同下右(は鳥山石燕『画図百鬼夜行』より)
スポンサーサイト





※ スパム対策の為、暫くの間コメントは承認制にさせていただいております。
  コメントを頂いてから表示までにお時間をいただく場合がございますが、
  何卒ご理解くださいますよう、お願い致します。(管理人)

by 杜の小径  at 03:54 |  日記 |  comment (0)  |   |  page top ↑
Comments
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

杜の小径

Author:杜の小径

杜のMENU
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。